みんなちがって、みんないい(2) -ソロパート担当数-
SMAP、V6、嵐の楽曲のソロパート割を分析したものをニコニコ動画にアップしました。
(2)では楽曲全体を通して見たメンバーのソロパート担当数の比率を見ていきます。動画では非常に見づらかったと思いますので、ここにも載せておきます。どのグラフもクリックで大きく表示できます。
みんなちがって、みんないい(1) -内容全体に関する補足- - 偶像と音楽
分析方法など
5年ごとに区切った楽曲のソロパート全てを歌唱とラップに分けてカウントし、ソロ割当て数を総ソロパート数で割って各メンバーの割合を計算しグラフ化したものです。
濃い色が歌唱ソロ、薄い色がラップソロの割合を示しています。黄色担当の方が最強に分かりにくくて申し訳ない...
3組ともデビューの時点で歌える人が1人はいて、その1人がソロパートのほとんどを担う歌割を経て現在の傾向に落ち着いているようです。SMAPは特にその傾向が分かりやすく出ています。
SMAP
ソロパート担当数
左上から1~5、6~10、11~15年目、左下から16~20、21~24年目(2015年6月まで)
ソロパート担当数の変遷
縦軸は割合、横軸は活動年数(2年ごと)を表しています。
- 歌唱ソロパート
- 歌唱ソロパート+ラップソロパート
9~10年目で大きな変化があり、ソロパートが均等化し始めます。この時期に発売されたシングルは「Let It Be」「らいおんハート」「Smac」3曲。前2曲は4人に、「Smac」では初めて1曲の中で5人全員にソロパートが振られました。
15年目を過ぎると1番とCメロだけでメンバー全員にソロパートが行き渡る歌割を採るようになりました。これによって1ハーフ*1でも全員がソロを担うことになり、現在もこのパターンが続いています。
ラップ曲が少ないので、ラップソロの割合を含めても結果はそれほど変わらず。ラップパートは香取くんが担うことが多いのですが、他の2組と違ってラップといえばこの人!という感じが個人的にしないのは数が少ないからなのでしょうか。
ちなみに、ラップではないですが"Come on!"などといった掛け声的なパート(説明が下手ですみません…)は木村くんが担うことが多いです。
V6
ソロパート担当数
左上から1~5、6~10年目、左下から11~15、16~20年目(2015年6月まで)
ソロパート担当数の変遷
縦軸は割合、横軸は活動年数(2年ごと)を表しています。
- 歌唱ソロパート
- 歌唱ソロパート+ラップソロパート
3組中で最も歌割に変化が多かったのがV6でした。坂本くん無双から始まり、3年目に入ってすぐに発売した「GENERATION GAP」(8th, 1997年11月6日)を機に井ノ原くんの担当数が倍に増え、現在のパターンに繋がっています。
ラップソロも含めると大体均等な歌割。7~8年目からは森田くんがラップパートにシフト、その後に三宅くんも加わってみんな大好き"剛健ラップ"が確立していきます。
SMAPの時にも触れた掛け声的なパートですが、V6では長野くんが多かったです。その理由として「kEEP oN.」(40th, 2012年8月8日)を手掛けたcorin.さんが以下のように述べています*2。
長野さんってメンバーで一番声が“甘い”んです。マイルドでスイートな声してて、そういう人があれだけ歯切れ良く「Come on!」とか「kEEP oN.!」とか言うのがギャップなんですよ。イノッチとか岡田くんとか男らしい人が言うと凄みがありすぎちゃうけど、長野さんみたいに甘い声の人がやると絶妙にカッコいい。
20年目の区切りまで4ヶ月ほどあるので19~20年目の結果はまた変わってくると思いますので、いつかまた触れてみたいと思います。
嵐
ソロパート担当数
左から順1~5、6~10、11~16年目(2015年6月まで)
ソロパート担当数の変遷
縦軸は割合、横軸は活動年数(2年ごと)を表しています。
- 歌唱ソロパート
- 歌唱ソロパート+ラップソロパート
デビュー直後は大野くんの歌唱と桜井くん(当時)のラップが柱になっている曲が多く、えぐいグラフになりました。
SMAPもV6も現在のパターンになるまで10年ほどかかっていますが、嵐は5年目頃には1番を全ユニゾンで繋いで2番でソロパートという現在のパターンを確立していました。同じメロディーラインでも1番はユニゾン、2番はソロという構成になっているため全く違う印象を与えています。
シングルA面曲ではラップパートの登場数が活動年数と共に一気に減っているのも特徴です。それによって10年目以降の櫻井くんのソロ担当数は歌唱>ラップに変化。そのほかの変化としては、13年目頃より松本くんがハモリを多く担当するようになっています。